PECCARY BEERとは
PECCARY(ペッカリー)とは中米に住むの野生のブタのことで
「森に道を作るもの」という意味です。
醸造とは、先の見えない茂みに覆われた森の中を彷徨っているようなものです。
どこを通れば、正解なのか?そもそも正確というものがあるのか?
先人たちから真摯に学び、その上で私たちは誰も歩いていない、
道なき道をかき分け進んでいき新しい道を開拓していきたい。
そしてその先に何があるかはわからないが、
常に美しいものを追い求めてクリエイティブであることを目指しています。
わたしたち
私は長野県の標高1000mの里山で農家として、また、醸造家として暮らしています。
ご縁があって、農地をお借りし、2011年より有機農業を始めました。
現在は、ミニトマトとズッキーニを主に栽培し、販売しています。
有機農業といっても様々ですが、私は家畜糞を使わずに、
自ら発酵させて作った植物性の肥料や堆肥を作物に施しています。
その肥料や堆肥の原料も、地元で手に入るものを使っています。
そうすることで、地域の中で「循環」が生まれることを意識しています。
さらに、欧米では有機農業のなかで最も高く評価されている
バイオダイナミック農業も取り入れ、健康的な質の高い野菜が育つことを目指しています。
健康的な野菜は、病気や虫の害にもほぼ遭わずに栽培することが出来るため、
農薬を必要としません。
そしてそのような健康的な野菜を食べることによって、人々が健康になることを願っています。
クラフトビールとの出会い
ニュージーランドをめぐる旅の途中でクラフトビールに出合い、
その多様性と楽しさ、おいしさに触れ、衝撃を受けました。
日本でも様々なビールを選べるのが当たり前になれば楽しいだろうなと思い、
ビール作りに興味が生まれました。
ビールの原料は主に二条麦とホップです。
私が住むこの伊那谷(長野の南部)では、今でも麦栽培が盛んです。
そしてホップの産地でもあり、ひと昔前まで大手ビール会社と契約し、
たくさん栽培されていました。
ここ伊那谷で、もし私が二条大麦やホップを栽培し、
ビールを醸造したらどんな味になるだろうか。
そんな些細なことから、ビールを作り始めました。
ビールを作った後に排出される、モルトの粕は一般的にゴミとして処理されます。
しかし、このモルト粕はとてもよく発酵し、いい肥料になります。
このモルト粕の肥料でトマトを栽培すると、健康的でおいしいトマトができます。
モルト粕でホップや麦を栽培して、
「農園」←→「ビール工場」の「循環」を生みたかった。